Sun

02

Dec

2012

おたずねポスト第1回 ベルラド研究所アレクセイ・ネステレンコ所長へ

ベラルーシと日本、これまで縁があまりなかった両国ですが、これからは共有すべき経験、一緒に考えて乗り越えていくべきことが沢山あります。アイディアを出し合い、共に行動しましょう。子どもたちを放射能から守る世界ネットワークでは、ベラルーシで子どもたちを放射能から守るために活動する方々へ質問をしていくページ「チェルノブイリと福島のおたずねポスト」を始めました。その第一回目として、ベルラド研究所のアレクセ イ・ネステレンコ所長さんに質問にお答えしていただきました。ネステレンコ所長の紹介はページの一番下をご覧ください。

 

Q1、福島で起こっていることについてどのようにお考えですか。


私の気持ちとして言いますと、 政府と医療関係の嘘はひどいものです。いま一番危険なことは、まず、メルトダウンがおこっています。次に人口密度が高い地域に多数のホッ トスポットがあること。そして福島市近隣の空間線量の高さです。

 

Q2、ベラルーシと福島における共通点はありますか。

共通点は、初期のころの高い放射線量が計られていないことです。

違いは、日本では食料の自給自足する(野菜や牛乳を家庭で調達する)人々は少なく、多くの食品は店で買ってくるものであるということです。

 

Q3、ベラルーシでの活動の経験から、福島の親たちにアドバイスはありますか。


放射線防護の第一歩は、継続的かつ包括的な人体の被曝量の測定をし、年間の被ばく量を0.1mSvに抑えることです。

・市民への経済的支援、補償、雇用、住宅などを法律によって保障すること。

・居住地域における詳細な放射能汚染地図を作成し、空間線量が高い場所を特別な標識で指定すること。

・日本全国で食品(農産物の栽培、加工、市場への出荷直前などあらゆる過程において)の厳格な放射能測定を実施すること。

・一般の方々が、空間線量、人、生産品の測定 へ積極的に参加すること。移住と補償に関する意思決定のプロセスにおいて、NGOと市民の参加を義務づけること。

・放射線防護に関する情報発信と教育。

 

Q4、福島の人々へメッセー ジをいただけますか。


福島とチェルノブイリは、同じ 問題と同じ過ちを共有しています。チェルノブイリの過酷な被害の 主な原因はソ連の政治システムにあったとみなされたのに対して、日本は政治システムも自然環境 も文化も伝統も大きく違うように見えます。しかし過ちは同じなのです。その過ちの最たるものは、放射能被害の実際の規模に関する情報を隠蔽し、事故の影響を矮小化し、真実 を歪曲しようとすることです。

福島の原子力発電所の事故の後、日本の人々は放射能に関して限られた知識しか持ち合わせていなかったことが明らかになりました。原子力災害が起こったときに、どのように人々の行動を統括するのかということについての文書や規制が一切なく、また、人々が原子力災害の状況を理解し、放射能から身を守るために必要最低限の対策 をとるのに役立てるような書物や映像もありませんでした。

チェルノブイリ惨事による様々な問題は私達の国で今後も存在し続けるでしょう。チェルノブイリからの放射性物質によって汚染された地域に住む人々は、放射能汚染の中で生活するため、また自分自身と家族への放射能の影響を少しでも小さくするために、放射線による被ばくから常に身を守るべく学んでいかなくてはならないのです。ですから、福島の親愛なる皆様、あなたたちがもし本当に汚染されてない地域に移ることが可能であるならば、空間放射線量が毎時0.5マイクロシーベルト以上で一日5~6時間以上過ごさなくてはいけない環境からは避難することが賢明でしょう。どこにもいけないのならば、自分自身と子どもたちを放射能から守る術を学ばなくてはなりません。時間と勇気が必要ですが、それが唯一の道です。

 

ベルラド研究所 アレクセイ・ネステレンコ 

ベルラド研究所とは

ベルラド研究所は、アレクセイ・ネステレンコ現所長の父である故ワシリー・ネ ステレンコ博士によって、チェルノブイリの事故後1990年に民間の機関として設立された、非営利の放射線防護研究所です。放射能の影響から住民を守るため、子ども達の体内ベクレルや食品のセシウム測定 (ストロンチウム測定も 開始します)、りんごに含まれる食物繊維とペクチンの効能を利用したビタペク トの無料配布、また汚染地域の子ども達に 食品の測定方法を教えるなど、教員や 父兄への情報提供などに尽力しています。20年以上の経験と45万件を超えるホー ルボディカウンターの測定 データは、チェルノブイリ事故の被害を最も強く受けた独裁国家ベラルーシで唯一入手できる情報源であると同時に、日本の将来を 考えるにあたっても、かけがえのない存在です。

 

アレクセイ・ネステレンコ所長は今年10月には日本を訪れ、福島市での講演会や 自由報道協会での記者会見ほか、福島各地も訪問しました。滞在中ずっと通訳で付き添われていた辰巳雅子さんのベラルーシの部屋ブログ に、ビデオや書き起こしなどのリンクがまとめられています。

質問を募集しています

ベラルーシで活動を続けるアレクセイ・ネステレンコ所長への質問を募集しています。ページ下のコメント欄から、ご質問をお書きください。質問を書くときの注意点として、お住まいの地域(県・市・町)をお書きください。集められた質問は子どもたちを放射能から守る世界ネットワークスタッフによって翻訳され、ネステレンコ所長へ送られます。福島県内をはじめとする、放射能汚染の高い地域に住むお母さんやお父さんからの質問を優先的に翻訳させて頂きたいと考えておりますので、お住まいの地域が書かれていない質問は翻訳する順番が後になってしまいますことをご理解いただけるようお願いいたします。

Write a comment

Comments: 9
  • #1

    アサーン美恵 (Wednesday, 05 December 2012 12:55)

    質問があります。福島では、内部被爆が特に妊婦や子どもたち、若い世代に与える健康被害を日本政府や世界に訴える医師の声をあまり聞きません。日本の医師の倫理観が今非常に問われています。当時ロシアの医師はどのような行動をとったのでしょうか。一般的な見解でもよろしいですし、この民間の医療機関が成り立った敬意など、当時の政治状況を交えて教えていただけますでしょうか。

  • #2

    souki sato (Sunday, 30 December 2012 18:29)

    東京に住んでいるものです。ネステレンコ所長に質問があります。呼吸からの内部被爆で、人間の生活の質が損なわれるような健康被害が生じる可能性がある土壌汚染の程度は、何Bq/㎡(Cs137基準)程度からとお考えですか?チェルノブイリの経験をふまえての所長のお考えをお聞きしたいです。また、チェルノブイリ事故当時のミンスクの土壌汚染(Cs137基準)もお聞きしたいです。よろしくお願い致します。

  • #3

    take (Tuesday, 15 January 2013 23:45)

    内部被爆のうち、呼吸からの内部被爆の程度は、事故から2年程度たった段階では何パーセント位になりますか。チェルノブイリの経験から教えていただきたいです。また、チェルノブイリでは、一般の人に対して、Ur,Pu,Amによる被爆影響はどれ位あったのかもお聞きしたいです。東京都杉並区在住

  • #4

    アサーン美恵 (Thursday, 17 January 2013 21:57)



    質問が3つほどあります。

    質問1.
    子どもの保養期間について質問です。インターネットで科学者が、保養期間として、一年に21日間の保養を3回くらいを推奨していたように覚えいますが、それは(保養期間としては)ふさわしい期間でしょうか。 あるいは、どのくらいの期間が体内の内部被爆を低下させるのに最もふさわしいのでしょうか、またその期間の根拠もできば知りたいと思います。おとなと子どもではその期間は違ってきますか。


    質問2.
    自然放射線量について:

    場所によって自然放射線量は違うと言われてます。最近、私達の住んでいる場所の自然放射縁量について話すことがありました。(その時の疑問です。)アメリカ東部で、空間放射線量で0.3μSv/hを測定したと聞きました。ちなみに、そこは、半径100kmエリアには鉱山はない場所で、人口の多いアメリカの都市部です。その0.3μSv/hとう空間放射線量は、人体に何か影響がありますか。(自宅の車の中で、去年の12月に 0.24μSv/hを測定しました。)もし、測定した場所が、原子力発電所のなんらかの事故、フォールアウトの可能性がない場合、その放射線量はどのように受け止めたらよいでしょうか。自然に見過ごしてもよい値でしょうか。それとも内部被爆をするのでしょうか。


    質問3.
    最近、簡易ガイガーカウンターを使って、食品の側で放射線量を測定しました、そのガイガーカウンターはプラスマイナス20%の誤差があるものです。その時、示した値は、ある食品は、0.1から0.9、或は、0.2 (μSv/h)とまちまちの値を出しました。ある食品は、0.8μSv/h をいきなり測定いたしました。これらの食品の測定値はまちまちでしたが、ほとんどが0.1以上を示しました。ここで質問があります。ガイガーカウンターで、食品の放射能汚染を測定するには正しい方法ではないと知っていますが、食品から放射線が飛んで、機械がそれを拾うから測定値として出るのではないかと考えていますが、どうなのでしょうか。

  • #5

    AYUMI ICHIKAWA (Monday, 18 February 2013 12:16)

    福島県福島市に住む、4歳と10ヶ月の子供を持つ2児の母です。

    先日、4歳の娘が市で実施するホールボディカウンタを受け、その検査結果が送られてきました。
    結果はCs-134、Cs-137ともに「検出されず」で、預託実効線量が1mSv未満でした。
    今回の検査における検出限界が
    Cs-134:150Bq、Cs-137:170Bq
    と、書いてあったのですが、「検出されず」と検査結果が出たとしても、実際の体内放射能値が0なのか、150なのかわかりません。
    この福島市で行われているホールボディカウンタについて日本原子力研究開発機構に問い合わせたところ、「検出限界値がこれ以下の機械はない、最高レベルの機械を導入している」と言われました。
    ベラルド放射能安全研究所のウラジーミル・バベンコ氏著書の「自分と子どもを放射能から守るには」では、「子どもは体重1kgあたり70Bqが危険レベル、20Bqが要監視レベル」とありますが、福島市の検査ではそこまで詳しい検査結果が得られません。
    福島の子どもたちがより精密な検査を受けることはできないのでしょうか?
    また、放射性核種を排泄するために有効なビタペクトも自分の子どもに摂取させた方が良いのかも知りたいです。

    今の福島や日本では、低線量の被曝だから、安心・安全といった情報しか得られず、東電や国や福島県は真実を隠蔽して、マスコミによる報道も裏で制限されているように感じます。

    福島に住む子どもをもつ親たちは、現実と真実が知りたいのです。
    そして、子どもたちを守りたいのです。

    どうか、お力を貸して頂けないでしょうか?
    私一個人の力ではどうにもできないのが現状です。
    正しい情報と知識と対処法をもっと私たちに教えて下さい。

    いつも子どもが病気になったら…
    死んでしまったらどうしようと
    不安で気分が落ち込み、眠れず
    苦しいのです。

  • #6

    おたずねポスト配達員 (Monday, 18 February 2013 22:53)

    AYUMI ICHIKAWA様

    子ども福島世界ネットワーク「おたずねポスト」の配達員です。
    翻訳に時間がかかるかもしれませんので、素人の意見で申し訳ありませんが取り急ぎ以下の点だけお伝えします。

    市民測定所CRMSが公表している「測定結果の見方」PDFファイルによれば、ここで使用されているホールボディカウンタも限界値がCs- 134:154Bq、Cs-137:179Bqとあります。http://www.crms-jpn.com/doc/WBC測定結果の見方_1126.pdf
    ただし、これは体重1kgあたりのベクレル数ではありません。CRMSの例に挙げられているかたは、体重47kgで316ベクレル、つまり体重 1kgあたり6.72ベクレル(6.72Bq/kg)が検出されています。用紙に書いてある通りの数値です。ICHIKAWA様が引用されている「自分と子どもを放 射能から守るには」にある記述も体重1kgあたりの数値です。福島市の測定器で150−170Bqが検出限界というのは、体重1kgあたりの数値 (Bq/kg)ではなく、体全体の検出限界(Bq/body)ということではないでしょうか?

    福島市で実施された測定結果はCRMSのような形態になっていますでしょうか?もしそうであれば、上記のPDFファイルに詳しい見方が 書いてあります。
    もし別な形で測定結果のお知らせがあったのだとすれば、大変恐縮ですが、体全体の数値なのか、体重1kgあたりの数値なのかをご確認いただければと思います。

    参考までに、南相馬市で使われているホールボディカウンタの限界値はCs134が 220Bq/body、Cs137 が250Bq/bodyだそうです・・・
    http://www.city.minamisoma.lg.jp/shinsai2/kensa/hibakukenshinkeka2.jsp

  • #7

    AYUMI ICHIKAWA (Tuesday, 19 February 2013 11:28)

    おたずねポスト配達員様

    早速のご返信ありがとうございました。

    福島市からの内部被曝検査報告書と同封された独立法人 日本原子力研究開発機構の内部被曝によるQ&Aを確認しましたが、検出限界値が1kgあたりなのか、bodyなのか、単位が記載されていませんでした。

    しかしながら、預託実効線量(子どもでは70歳までに体内から受けると思われる内部被曝線量)は1mSv未満と書かれていると言うことは、今回のWBCの検出限界値は/bodyと考えて良いのでしょうか?

    また、独立法人 日本原子力研究開発機構の内部被曝によるQ&Aを見ますと、陸上の環境中で検出されたプルトニウムやストロンチウムは、ストロンチウムでセシウムの1000分の1以下、プルトニウムで100万分の1以下で、セシウムに比べると内部被曝線量は無視できるレベルであると説明されていますし、子孫への遺伝的影響に関しての説明では、広島、長崎の原爆投下による被曝を含め、これまで人体への有意な増加は確認されていません。と回答しており、チェルノブイリやスリーマイル島のデータはないのかと言う質問では、データはありません。と回答されていました。
    私は何だかこのQ&Aが信用できないのですが、この件に関してもご意見を頂きたいです。

    もし、必要であれば、WBCの検査結果やQ&Aなど、資料を提供しても構いません。

    国や福島県が言うように、福島に住み続けて安心なのか、本当のことが知りたいです。

    お忙しいとは思いますが、宜しくお願い致します。

  • #8

    おたずねポスト配達員 (Wednesday, 20 February 2013 04:10)

    AYUMI ICHIKAWA様

    大変お手数ですが、WBCの検査結果を以下のアドレスに送付いただけますでしょうか。
    スキャンでも写真でも、内容が確認出来る状態であればどのような形でもかまいません。
    詳しいことはメールでご相談させてください。
    otazunepostアットマークgmail.com
    (アットマークを@に変換してください)

    参考までに日本原子力研究開発機構の内部被曝に関するQ&Aのコピーもいただけると幸いです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

  • #9

    前田 進 (Friday, 26 April 2013 04:44)

    安倍政権がIAEAの要請で近く東北地方を封鎖する予定だ
      宇宙情報によれば、富士山ニニギ・ブログで暴露されたように、比較的高線量の放射線被爆者らから不特定多数の人々への全国的な放射能拡散を防止するため、安倍亡国政権がIAEAの要請で近く東北地方を封鎖する予定である。これは、封鎖で放射線被曝症状の激化を来たして東北地方の国民を死滅させる犯罪計画だ。
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1899676018&owner_id=20653861
      自民党は単独立法による徴兵制実施を計画している。自衛隊部隊の兵士らが、徴兵された新兵らを指導して、封鎖された東北地方から脱出する人々にスナイパー(照準器付き)ライフルの銃口を向けて、脱出阻止に当たることになると。これは亡国安倍政権による東北地方日本国民の大量虐殺になる。
      いずれの新政策も、国会での可決なしでは実施出来ないから、全国的な反対運動が起こるだろう。